2007年 02月 07日 ( 1 )

箱膳

 映画「武士の一分」を観ました.

 映画の内容はひとまず置いておいて,とても気になったのが「箱膳」です.

 箱膳で食事をして,自分で使ったお茶碗をきれいにしてきちんと仕舞うという姿は,とても慎ましやかで,折り目正しく美しい所作だと思います.
 その時代の食と人とのかかわりが凝縮されているような気がしました.


 ふと,以前勤めていた会社でのことを思い出しました.

 その頃,取締役だった方(上司の上司の上司くらいの人です)が社員食堂で食事されているのを時々見かけました.
 いつも,きちんと手を合わせて「いただきます」のあと,きれいな箸遣いで食事され,食事後にはお茶碗をお茶と箸できれいにしてから,「ごちそうさま」をしていました.何気ない風景かもしれないのですが,多くの社員が騒がしく,そして急いで食事している中で,不思議と静けさを感じたものです.そして,美しいと思いました.食だけでなく,きっとすべてを大切にする人だろうと,思いました.実際そういう方でした.


 食をとりまく時間も空間も,そして食べ物そのもの,そして食する私たち.
 きちんと向き合って,すべてを大切にしていけるようにしたいと思います.
 日々,精進しなくては,とあらためて背筋が伸びる思いになりました.
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by pukupukun | 2007-02-07 22:18 | 日々のつぶやき